2012/02/19

CP+ 2012

CP+2012に行って来ました。
遅ればせながらレポートです。
土曜日は予想外に来場者数が多く、
長蛇の列となった各カメラメーカー入魂の新製品のタッチ&トライは
最初からあきらめて小物を中心に見て回りました。

そのなかから個人的に気になったものをいくつか。

東洋リビングの小型防湿庫。
東洋リビング ミニドライ

今使っている防湿庫にはまだ余裕があるのですが
いつでもお気に入りのカメラを眺められるように
パソコン脇の棚に置けるような寸法のものがあれば良いのにと
常々思っていたのですが、これはだいぶ理想に近いですね。
欲を言えば、あともうちょこっとだけ背を低くして、温湿度計を小型のものにして
ガラス戸の縁取りを細くして中がもっと見えるようになってれば
すぐにでも買いたい気分です。




浅沼商会扱いになる、FotoproのM-4MINI三脚。
元々脚の短いミニ三脚なのに、脚を反転させて縮長をさらに縮められるという
なにもそこまで的な逸品。
ストラップで吊られた姿はさながら昭和のヨッパライのお土産のよう。
Fotopro ミニ三脚
全高は450mmと、テーブル三脚より少し大きい程度
縮長を頑張った割には鞄への収まりはあんまり良くなってない気もしますが
そこいらのミニ三脚とは比較にならない信頼感です。
もっとも、NEXならZipshotのほうが必要十分の強度で実用的かも。



恒例カメラ博物館のだしものは
2010年戦前~戦後のクラシックカメラ → 2011黎明期デジタルカメラ と来て
今年は一気に巻き戻りました。
フィルムはおろか、ガラス乾板どころか湿板カメラの数々。
これ以上は巻き戻せません。
ボディ内現像カメラ
その貴重な展示の中でも驚異の品が
1860年頃フランスで作られたデュブロニというこのカメラ。
添えられた説明よると、
まずカメラ内にガラス板をセットしたのち
カメラ上部の注液口から感光剤を入れることで
カメラ内でガラス湿板をつくり、露光の後は
現像液・定着液を順に注ぐことで
暗室を一切使わずにネガを作成できてしまうという優れもの。
つまり最初期のインスタントカメラ。
幕末期の写真撮影といえば、牧歌的なものを思い浮かべますが
少しでも早く写真を得るための挑戦は当時からあったのですね。
ちょっと感動。




さて現代に戻りまして。
日本製品最強だったのは1990年代はもう過去のことで


必要十分に高品質で圧倒的に安価な韓国製品が幅をきかせる現代です。
実はSamyangは1970年代からレンズを製造しているそうですが、
ここ数年で急速に日本に浸透してきました。
しかしデジタル全盛の現代において
フルマニュアルのレンズで浸透しているってのがなんとも。
AFや自動絞りというものは「必要十分を超える余計な機能」だったのだろうか?と
考えこまずには居られませぬ。
Samyang 8mm対角魚眼レンズ
8mmという焦点距離は、通常の対角魚眼よりもずいぶん短い気もしますが
面白い事にファインダーで見る限り四隅にケラレは見られませんでした。
現地では対角線画角が180度以上あるのか判りませんでしたが
なかなかに興味を引くアイテムです。



肉眼で天の川を見て感動した経験のある人ならば
ぜひ夏までには押さえておきたいアイテムであるところの、
星空雲台ポラリエ。
ポラリエ 星空雲台
用途が謎だったアクセサリシューには、
大きな方位磁針と角度計を一体にしたものが取り付けられていました。
ポラリエ用 方位高度計
撮影地の緯度をセットしておき水準器で水平を出したら
方位磁針で北を合わせれば簡易的に極軸合わせ完了。これは活躍しそう。
付属の小さなコンパスと角度計はやはり簡易的すぎたのでしょうかね。

他にもいくつか新オプションが発表されていました。
ポラリエ用オプション群
「モバイルバッテリーアダプタ」はいいアイディアですね。
自分のところで電池パック用意するより、
高性能な他社商品を活用するためのアイテムを出すほうが
ユーザーはうれしいしメーカー側にも負担少なくすみます。
微動雲台はあれば絶対薬に夏のですが、価格次第ですね。
汎用雲台ベースは何のために使うのかと思ったら、
オプション装着状態のポラリエ
このように組み立てることで極軸望遠極を装着したまま運用できるんですね。
極軸合わせ後に極軸望遠鏡を外してカメラ設置する必要があり、
折角合わせた極軸が結局ズレてしまうという問題が指摘されていましたので、
この素早い対応にはビクセンのポラリエに賭ける意気込みを感じられます。

カウンターウエイトが必要になるためシステムの簡易さは損なわれますが、
それでも普通の星野赤道儀にくらべてコンパクトに収まりそうです。




Distagon 2.8/15 ZM 
憧れのDistagon 2.8/15 ZM。
NEXでもM9でも周辺部色被りなど無縁。
当然値段もスーパーですけど。

Color Skopar 28mm F2.8 SL IIN
これあと1年早ければEOS20Dで楽しんだのにーーー・・・
NEX-7を入手した今となってはEOS20Dを使うことも無いでしょうから
使用頻度を考慮するとわざわざこのレンズ買うこともないでしょう・・・


あと1年早ければ~と言えば、
キヤノンの新製品。
EF28mm F2.8 IS USM
しかし前述のColor-Skoparと違い、こちらはISがありますので
MetabonesのNEX-EFアダプタ経由でNEX-7に装着すれば
暗所では最強の組み合わせになるでしょう。
MTFを見るかぎりでは、相当な高性能レンズに見えますしね。


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CP+の後は中華街。
裏通りに入ると意外とたくさんある、個人経営の小さなお店も美味しいのです。
今回は聚英(SHU-EI)の海鮮そばコース。

聚英の海鮮そば

ごく薄味のスープにまっすぐな細麺が実に合います。
これは単品でたらふく食べたいのでまた行きたいと思います。



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